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教えて!となりのパートナーシップ#2 まさ&しんごさん

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連載インタビュー記事「教えて!となりのパートナーシップ」第二弾です!今回は、一歩一歩進むゲイカップルのまさ&しんごさんにインタビューさせて頂きました👏👏

まさ&しんごさんは、昨年、トライアル移住@箱根に参加して頂き、出会いました。二人の仲睦まじい様子や暖かな雰囲気に惹かれファンになりました。TwitterYouTubeで発信されています。密かに沢山の視点をもらっています…!twitter.com

 

www.youtube.com


お二人とお話したり、TwitterYouTubeで時間を共有していく中で、社会制度や周りの方の思い込み(常識と思われていること)から発生する葛藤や苦労があることを教えてもらいました。一方で、お二人にはパートナーシップを力強く結び、楽しく笑顔で毎日を過ごす秘訣が沢山あるのではと思い、インタビューさせて頂きました!

 

連載インタビュー記事「教えて!となりのパートナーシップ」経緯や思いはこちらから。

tanoraku.hatenadiary.com

 

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ーパートナー歴は?

まさ&しんご:付き合ってから4年10ヶ月です。

 

ー最近パートナーを見て、いいな~と思ったことは?

まさ:2人でスノーボードにいって、2人でうまくなって、温泉入って。スノボもそうだけど、同じ趣味を共有したりできる日常すべてにいいなと思ってます❤

 

しんご:まさに今日の出来事!夜ご飯を準備しているまさのエプロン姿。かわいいなと思いました❤

 

ーこれまでのパートナーシップで山や谷はありましたか?

まさ:パートナーシップを続けていく上での家族との関係が一番の山ですね。しんごくんと出会うまでは、カミングアウトする気は全くなかったんだけど、気持ちが変わりました。友達に伝えて、姉に伝えて、そこまでは受け入れてもらえましたが、母とは関係がギクシャクしてしまいました。その後、母と手紙の交換を重ねていく中で「あなたが元気なら良いです」となり、母との関係は回復しました。一方で、家族の中でパートナーの話をすることは暗黙のNGとなりました。

 

しんご:やっぱりそれが一番大きな山だよね。一般的に想像される男女パートナーシップとは違う部分があって、一番大きな障害だったのは、両親に認めてもらえないということ。自分の親には、意図せずふとしたタイミングで、カミングアウトしました。同棲していることは伝えていて、その人と会いたいと言われました。その時に、「私はゲイで、同棲している方は男性です。それでも会いますか?」と伝えました。自分の親は「そういう人もいるよね」とウェルカムな感じで。同じような形でポンポン進むのかなと思ってたんだけど、まさのご両親はそうじゃなかったね。自分からまさに「カミングアウトしてほしい」というアプローチしていたので、まさ母の拒絶がすごくて、「家族がいなくなったから、しんごくんしかいません」とまさが泣いていたときは、ギュンと気持ちが締め付けられた瞬間でした。お母さんの反応が予想以上だったので心配もありましたが、きっと時が解決すると思ってました。3年経って、まさのお母さんから「お祖母ちゃんの家に住まない?」と提案があり、その内見時に、まさのお母さんに会いました。カミングアウト後初めての対面。目を見て「いつもお世話になっております」と伝えてくれて、お話しました。すごく大きな一歩でした。パートナーとして認めてくれたかは分からないけど、まさがお世話になっているということへの感謝を伝えてくれて、気持ちがふわっと楽になった瞬間でした。

 

ふみえ:雪解けのような感覚を持ちました。

 

しんご:そうですね。春がきたなぁ、長い氷河期が終わったなという感覚ですね。

 

ーパートナーシップを高めるためにやっていることを教えてください。
まさ:沢山あるけど一番は、感謝を言葉にすること。馴れ合いにならないように意識してます。

 

しんご:まさは必ず言うよね。食事のときと寝るときは必ず。寝る前は「しんごくん、いつもありがとう」って言ってくれて、「まさ、いつもありがとう」と返してぎゅーしてチューして寝てるね。受け取ることがルーティン化して無意識になってる時があるので、今後はしっかり受け取ります…!

 

まさ:他に意識していることは、自分にお金も時間もかけること。最近はボイトレ!顔の筋肉を使うので、顔がシュッとなったかな。筋トレ、オンライン英会話、歯の矯正、肌ケアとかもしてます。

 

しんご:ここがまさの一番好きなとこ!継続力もほんとすごい!やるぞーの気持ちが続く。憧れがあります。

 

まさ:尊敬する部分が僕もあるよ。

 

しんご:私が意識していることは、意見が衝突したときは、その日に話し合わないようにすること。たとえ自分がパートナーじゃなくても、隣にご両親がいても伝えたほうがいいなと思うことは後日伝えるようにしてます。

 

まさ:そうですね、本当に大事なことは後から言われる感じする。次の日に言われて「今言う?」ってときもあるけど、あーダメなことだったんだなってなります。

 

ーおっ喧嘩の話ですね。どんなパターンで喧嘩しますか?
まさ:基本「わっ」って怒りのエネルギーが出るのは自分です。しんごくんは冷静です。それが更に「わっ」が増幅することもありますけどね。

 

しんご:ルールとしては、「わっ」なったら、一旦悪かったと思った方が「ごめん」というようにしてます。そして、黙る。

 

ふみえ:「ごめん」って伝えるのって、なかなか難しいことですよね。直近の喧嘩ってどんなものですか?

 

まさ:昨日!!タイムリーな感じだね。家の内見の予定があって、しんごくんが売り主になるかもしれない人にお土産買おうとしてました。先日不動産屋さんに不要と教えてもらっていたので「要らないでしょ?」って伝えたら、しんごくんが「買ってくの!」と言って、「そんな強い言い方しないでよ」って「わっ」てなりました。

 

しんご:この場合は、強い言い方が嫌と言われたから、自分から「ごめん」と言いました。ごめんと半分思ってるけど、思ってない状態だけど笑。その後は黙って、ご飯食べて。まさは、歩み寄ろうと一緒に食べるおまんじゅう買ってました。しばらくたってから、「あの男のコかわいいね」という話で、なし崩し的に仲直りしました。

 

ふみえ:なるほど。一旦ゴメンで黙る戦略!ゴメンが合図になってる感じありますね。けんかの頻度ってどのくらいですか?

 

しんご:しょうもないことはあるけど、覚えてない…。改めて話さないといけないと思った出来事は1年以上前だから、大きい喧嘩はしてないね。

 

まさ:細かいのはあるけど、相当くだらないよね。覚えてないのが良いところだよね。

 

しんご:まさが「わっ」てなるのは、まさが正常じゃないとき。まさの個体に原因があるんじゃなくて、別のものがそうさせてると思ってる。例えば、疲れとか。だから、そういう時の喧嘩は覚えてないですね。

 

まさ:そう、普通は片方が「わっ」ってなったら、もう片方も「わっ」ってなって喧嘩が盛り上がるじゃないですか。そうならないんですよね。

 

しんご:まさに「わっ」ってなると、「大丈夫?疲れてる?」「足痛いの?」ってなる。最近はまさも「わっ」自体減ってるよね。

 

ふみえ:「本人とは別の要因があると捉える」新たな視点を手に入れた感覚です。我々の場合、自分のご機嫌くらい自分で取れ!と思っていました。まさに自己責任論って感じですね…。「わっ」となっていない方が労って、お互いを支え合っている感覚がありますね。素敵です。



ーこれからどんなパートナーシップを築いていきたいですか?
まさ:お互い健康であれば毎日楽しいです。それが前提で、現状に満足せずに色んなことにチャレンジして高めていきたい!2022年は金融資産投資をしたい!FP資格も頑張りたいと思ってます。

 

しんご:健康で、成長という価値観を大事にしていきたい!YouTube頑張りたいし、海外行きたいなー。Twitterでは、ゲイの人にそのままでいいんだよー、こういう例もあるよ、笑っていられるんだよということを伝えていきたい。結婚式やりましょう!2022年は、家を買う!そこで色んな変化が起きると思う。賃貸経営やそこのコミュニティでどう受け入れられていくのか、自分たち・周りの変化も楽しみです。

 

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<編集後記>

読んでいただき、ありがとうございます。みなさんは、どこに驚きや発見が合ったでしょうか?

お二人のインタビューで、自分を高め、お互いを尊敬し、労う姿が印象的でした。特に、まささんが「わっ」となったときに、一緒にエネルギーをぶつけ合うのではなく、その状況を俯瞰して、何かがまささんをそうさせているのかを受け止める。自分もそんな風にパートナーからのエネルギーを受け止められるといいなと思いました。

これからも、まさ&しんごを全力で応援しています~!

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