たのぶろ/コーチングと森林浴と、ジェンダーと

自分を大切にするために、一歩踏み出すエッセンスをお届けしています。

LGBTと向かい合うキャリア形成支援講習に行ってきました

みなさん、こんにちは。妻です。今回はLGBTに関するお話です。

私は、国家資格キャリアコンサルタントを持っています。第一子が生まれた後、自分の面談スキルUPを目指し、勉強しました(しかもスクールに通わず独学…本当に頑張ったな私)。キャリコンは、5年に1度の更新(講習等必須)が必要で、今はコーチングも学んでるし、一時期は捨てようかなとも思っておりました…。が調べてみると、選べば自分の学びになる講習が沢山ある!ということを知り、上手く使って、自分の血肉にしていこうと方向転換しました。

そして、認定NPO法人Rebitの「LGBTと向かい合うキャリア形成支援-入門編」を受けてきましたので、経緯も含め、感じたことや学んだことを書きます。

長いので、目次

  1. LGBTに関心を持ったきっかけ
  2. 講習を受けて
  3. アライとしてできること

1.LGBTに関心を持ったきっかけ

まず、私はアライです。アライはLGBTの支援者・理解者・味方っていう意味。
jobrainbow.jp

関心をもったきっかけは、私が関わっている箱根トライアル移住にゲイカップルのお二人が参加してくれたこと。トライアル中、娘と公園で遊んでもらったり、夕飯をご一緒したりして凄く楽しい時間を過ごしました。お二人もとっても仲良しで、素敵。お二人のYouTubeほっこりします。
www.youtube.com

お二人が箱根に来てくれると決まったとき、私はLGBTQに関して何の知識もない、自分の振る舞いで相手を不快にさせてしまうことがあるかもしれない…と不安を感じました。そして、前準備として、私は本を読みました。
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Amazon.co.jp: マンガでわかるLGBTQ+ eBook : パレットーク, ケイカ: 本
ちなみにマンガでめちゃくちゃ読みやすいです。

Twitterもあるよ!
twitter.com

お二人と話をするなかで、同性パートナーと異性パートナーでの格差を現実として感じました。私たち(異性パートナー)なら、何事もなく受け取れる行政の住宅補助制度。同性パートナーの場合は受け取れない。えっそんなことあるの?って初めて知った。こういう制度の要件見てみて、婚姻関係がないと対象にならない。
箱根町の住宅補助制度 - 箱根町

私はジェンダー問題に対して強い問題意識を持っています。自分の能力や自分が要因でないところで制限をかけられて、やりたいことが出来ない・差別的な扱いを受ける。あれ、これってLGBTQも同じじゃんと考えるようになりました。
ジェンダーの問題も、女性だけがキャンキャン言っていると自分の権利を主張している!って捉えられがち。現在の男性優位社会(ジェンダーギャップ指数やばいよね)において、男女ともに問題意識を持って、一緒に変えていく必要がある。だって皆の問題だもん。それと同じで、LGBTも、当事者ではない人も一緒に問題意識を持って前に進むと、社会が変わるのではと感じているのです。
www.gender.go.jp


2.講習を受けて

そして、その後も色々と勉強を重ね…、このたび講習を受けてきましたので、そこでの学びを書いておきます。

  • 同じ思いを持ってる同志の存在…!アライとして支援したいのも私だけじゃない。仲間を見つけられるって嬉しい。
  • 判断を保留にして話を聴くことの重要性。人間白黒つけたいよね。「あなたは誰なのよ」と聴きたくなったり、名前を付けたくなったりするよね。でも、今それを決めつけずに、保留にしたまま話を聴く。白黒つけられないこと・つけたくないこと・自分でもわからないことあるよね。
  • 差異的地位アイデンティティ。自分を表す色んな要素のなかのたった一つの違いだけに着目して、その違いだけを取り出して大きく見すぎずに、その人を見ようよということ。例えばおじいさん集団の中に若者がひとりいると、その人をその人自身として見ずに、若者ということを大きく取り上げること。これだから若者は~的な。これあるあるよね。だめ。若者としてじゃなくて、その人の意見や言動として取り扱っていこうということ。じゃあLGBTを大きな問題として取り上げるなよ!って言う声も聞こえるけど、今はその違いを大きく取り上げすぎて、自分とは違う人って見すぎてるよね、ってことと、あるものをないものにして差別的な構造を作ってるから、そこを取り除いていこうよってこと。
  • 日々の生活の中で自分が出来ることが沢山あるのではということ。対人支援の仕事のなかじゃなくて、日常にあると思う。赤子を見たときに、性別を聴かない、すぐ聞いちゃうんだよね…。性別で何を決めようとしてるんだろう、自分。娘が人懐っこすぎて、道端の人に話しかけるんだけど、「お姉さん、ありがとうございます」とか性別を決めて声をかけてた。これはどうすればいいんだろうなー今のところ解なし。お店の人はお店の人、係の人とかでいいね。他にもこれから見つかると思う。どんどん見つけていきたい。

3.アライとしてできること

アライって名乗っていいのかなとか、まだまだ何も知らないし…と思ってたけど、見た目でセクシャリティが判断できないように、見た目でアライか否かは判断できないと言う言葉を頂き、自分の考え方を伝えていこうと思う。私はアライです。

そして、私がやってきたことを書いておく。まずは知ること。知ると意識的になれて、気づくことが増える。
◆絵本 タンタンタンゴはパパふたり
 一緒にいたい人と一緒にいるだけということを改めて感じることができる。
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 タンタンタンゴはパパふたり | ジャスティン・リチャードソン, ピーター・パーネル, ヘンリー・コール, 尾辻かな子, 前田和男 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

◆Voicy 性別変更した人間の人生 - スザンヌみさき@日本で一番 男→女にさせてる人
 半生を聴くことって、近い存在って感じられる。グラデーション。
 voicy.jp

◆LGBTとハラスメント
 前半はLGBTに関することや良くある質問で構成されていて、とっても分かりやすいです。後半はハラスメント中心。大人向けです。
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https://www.amazon.co.jp/dp/B08FR5X893/


そして、そして。
私はこれまで、何気ないひとこと・無意識のひとことで、静かに誰かを傷つけてきたと思う。傷つけたことさえ気が付かなかったことも沢山あったはず。これからも、私の何気ない一言や言動で傷つけてしまうかもしれないけど、味方でありたい。だから、そう感じたら教えてほしい。あなたが、やりたいことを思いっきり楽しめる人生を、自分らしく在れる人生を、カラフルな人生を進めるように、私ができることをやっていきたい。

ここまで読んでくれてありがとうございます。これからの日常で、昨日までは見えなかったけど、あら、こんなものが見えてきたというものがあるととっても嬉しいです。


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