たのぶろ/コーチングと森林浴と、ジェンダーと

自分を大切にするために、一歩踏み出すエッセンスをお届けしています。

小一の子を連れて、登壇してきました

こんばんわ。
ウィメンズマーチ東京が主催する「ウィメンズコンベンション」に行ってきました。
ただ参加するだけでなく、GG Voice&Actionとしてワークショップを担当させていただきました。
https://womensconvention2023.peatix.com/

ワークショップを運営・進行する必要がありました。託児はないと分かっていましたが、小学校1年生の子どもを連れて参加しました。

子連れで参加した理由

自分が登壇する場に、子どもを連れて参加したのは初めてです。連れて行きたいと強く思って、連れて行きました。
まず、子どもと私との関係性の中での理由は、

  1. 子どもに、自分が働いている姿を見せたかった。私は子どもが生まれてから、子どもに対して、嘘偽りなく、「私のこの仕事には意味がある」「仕事は楽しい」と言えるようにしたいと考え、10年以上勤めた会社をやめ、今の活動をしています。だからこそ、子どもには、私がどんなことに関心があるのか、何を大事にしているのかを知って欲しいと思っています。
  2. 子どもに、女性である私が人前で話す姿を見せたかった。これから大きくなるにつれ、おそらく子どもの前に登場する「偉い人」は男性が多くなると思う。今の日本なら確実にそうだと思う。私が登壇する姿を見せることによって、子ども自身が人前で発言することやリーダーシップをとることにハードルを感じないで欲しい。

次に、子連れ登壇の社会に向けたインパクトとしては、

  1. 子どもがいても、やりたいことを諦めなくていい。子連れでも登壇ができるんだ。子連れでもイベントに参加していいんだ。私のやりたいことを優先してもいいのかも、諦めていたことの可能性を探ってもいいのかもと感じてほしかった。
  2. 子どもの場と大人の場を少しでも溶かしたい。私は子育てをしていて、大人に合わせて静かにしなきゃいけない場所が多すぎるのではと感じてる。バス、電車、レストラン、図書館、博物館…。もちろん誰も子どもNGなんて言葉にして言ってないけど、そういう空気は多分にある。子ども連れてくるなら、静かにさせて…という圧。たぶん私も自分の子どもには甘く、他の子どもには厳しい。もっと静かにさせなよって思う時も正直ある。ある。あるんだけど、でも、子どもは元気で、騒がしくて、大人が想像もしないことを試して学んでいくものだよね。大人だけの静かで整えられた空間に慣れすぎてない?

実際に子連れ登壇してみて起きたこと

じゃあ実際子どもはどんな振る舞いをしたか。覚えている限り、時系列で列挙。

  • 椅子やテーブルを動かす設営準備は、一緒に張り切ってやってくれました(想定外・とても助かった)
  • ホールでのオープニング(1時間)は、すでに新幹線移動で疲れていたこともあって飽きて、座ったり立ったり、横になって伸びたりしていた。少しお隣の方にちょっかい…。
  • オープニングでの登壇時は、席で待っててもらおうと思ったのに、壇上までついてきた。チョロチョロはしてたけど、静かにはしてた。
  • グループワークでの進行中(以下、同様)余っていた椅子を動かして、橋を作り始めた。椅子を取り出したくて、参加者の方にぶつかったり。
  • プロジェクターの前に立ち、一緒にスライドを指さして「ココですね」と言ってみたり、スライドを見えなくしてみたり。(頻繁)
  • 私が会場に意見を求めると「発言してくだーい」と一緒に促して、「はい、あなたね」とご指名。(頻繁)
  • 使わないホワイトボードに絵や字を書く。わからない文字があると聞きにきた。
  • 開始1時間後くらいに「これいつまでやるのー?」と聞いてきた。

などなど。覚えていないこと、気にならなかったこと、などを含めるともっとあると思います。

参加者の方からの反応

明確に言葉でいただいた反応だけを、少し言葉を変えて載せます。

  1. スライドが見えない・戸惑っている方もいるから、もう少しコントロールして欲しい。
  2. 子連れでも登壇できる・こういう形もあるということを示せていて、応援する。
  3. 子どもがいる中、無理に静かにさせようとせずに、進行もしていて感心。子連れでの活動は大変かもだけど、そんな姿をみて、励まされる方もたくさんいると思う。

まず1番目の反応は、進行の途中でもらいました。このご意見をもらって、子どもを連れてきたことを後悔しました、あぁやはり迷惑と感じる人がいる・・・。少しでもいい場にしたいと思ったので、会の途中、子どもに「静かにして部屋にいるか、運営の人と遊んでもらうかどっちがいいか選んで欲しい」と迫りました。子どもは部屋にいることを選択しました。子どもの振る舞いにネガティブな感情を持っている人がいることを知った後は、気持ちが揺らぎましたが、なんとかワークショップを終えました。揺らぎながらも、一つだけ決めていたことは、みんなの前では「子どもがご迷惑をおかけして、すみません」とは絶対に言わないこと。だって「あなたは迷惑な存在だ」なんて言いたくないし、「私は迷惑な存在だ」なんて思ってほしくないもん。「お騒がせしました」とは言いました。


2-3番目の反応は、ワークショップ終了後にいただきました。正直1番目の反応が心に刺さっていたので、嬉しくて、涙が出そうでした。本当にありがとうございます。宝物の言葉です。人の感じ方・許容度は全然違うんだということも感じました(1番の人のことを悪く言っているつもりはありません、違いがあることを知ったということ)。

子連れ登壇を振り返って

私は、子連れで登壇してみたことを良かったと思っています。それはナイスチャレンジ!という点で。やってみたからこそ、いただいた反応もあるし、このブログも書けている。ちなみに、子どもにとって今日は楽しかったようですが、私が登壇している姿をどう捉えたのかは正直分かりません。だけど、私はまた機会があれば、子連れ登壇をしたいです。こういう姿を子どもにも見せたいし、こういうこともできるよ!と子育て中の方にお届けしたいし、社会に「変化の小石」を投げ続けたい。今回の経験を踏まえ、次に子連れ登壇をする時はこのステップを取ります。未来のどなたかの参考になれば嬉しい。

  1. 子連れで参加する意味「なぜ子連れで参加したいのか?」「それにはどんな意味があるのか?」「それは団体として許容できるのか?」を運営サイドで話し合う。
  2. 参加者の方からご意見をいただいた時に、運営としてどう返答し、どう対処するかを話しておく。
  3. 当日の緊急避難用のお菓子を用意する。(めちゃくちゃ大事だと思う)
  4. ワークショップの冒頭に、参加者のみなさんに、子連れで登壇する意味・起こり得ること・その時の対処法をお伝えする。

以上です、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。少しでも、子どもと大人の場が混ざり合いますように。