たのぶろ/コーチングと森林浴と、ジェンダーと

自分を大切にするために、一歩踏み出すエッセンスをお届けしています。

フェミニズムアンサーソング

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夫がフェミニズム入門講座に通っている。自分から見つけてきて、申込んでいた。

wan.or.jp

そして、レポートを書いた。我が家の役割分担の変化・歴史について。
「夫婦間の役割分担の葛藤と学び」 五井渕利明
https://wan.or.jp/article/show/9903


夫から見えている世界を書いてくれて、納得する部分やこんな風に思っていたんだと新たな発見もあった。だから、私から見えている世界も書いておきたいと思って、アンサーソングならぬアンサーブログを書きます。

 

私が、いつからジェンダーフェミニズムに関心を持ったかは記憶にないが、鮮明に記憶に残っているのは、就活のときと結婚の時だったように思う。

私は10年超前に就活をしたが、そのころ女性向けの就職セミナーが沢山あった。とある企業の女性向け就活セミナーに参加したとき、ケーキが出て、女性社員と座談会をする。仕事内容より、子育てとの両立支援の話がほとんどだったと思う。馬鹿にされているように感じた。

結婚のとき、マンションを買った。私に決定権があって私が動いているのに、関わる担当の人は「ご主人」の意向をしつこく聞き、「ご主人」の目を見て話していた。私のことは見ていなかった。

学生のときには感じなかった、社会の主軸が男性にあること・女性は付属品なのか?という疑問を強めた。とはいえ、私は、こういう違和感を無視して過ごしてきたわけでない。就活ではそういう違和感を感じた企業は辞退したし、「ご主人」を連呼する人とは契約しなかった。


結婚して、子供を生んでからは、その違和感が積もり積もる。

  • 役所から届く、夫の名前だけが書いてある封筒
  • 私が西岡さんなのに、「西岡さんの奥さん」と言われる。まじで誰のこと?
  • ママがハッピーに子育てを!みたいなキャッチコピー。パパはどこいった?
  • 飲み会の数を減らせない夫(本人は減らしていたつもり)
  • 育休中、仕事が順調よという報告をルンルンでしてくる夫(言葉では言い表せないほどのイライラ・モヤモヤを感じた)


なぜこんな窮屈な思いをしないと行けないのか、叫びたくなったけど、叫ぶ場所も分からない。そんなときに田房永子さんの「男社会がしんどい ~痴漢だとか子育てだとか炎上だとか」や上野千鶴子さん・田房永子さんの「上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!
などの本を読んだ。
今私が感じている窮屈さは、私のせいじゃなくて、脈々と受け継がれてきた社会構造が生み出していることだと知る。自分の母やお祖母ちゃんの行動や言葉の意味や背景がわかった瞬間だった。
そして、「一人一殺」という言葉にも、絶望とともに出会う。この窮屈な男ボーナス社会について、自分で選んだパートナーにすら伝わらなかったら、社会なんて全く変わらないという事を突きつけられた。私が銃口を向ける所が決まった。宣言もした。「わたしはフェミニストとしてまずパートナーであるあなたを殺す(一人一殺)」。(すべて例えですよ❤)

私から見て、我が家のターニングポイント3つは、

  1. 夫と子供だけでお出かけをする中で、夫が踏みつけられる側の気持ちを味わったこと。電車で子供を両脇に抱えていて、見るからに大変な状況だったのに、誰も席を譲ってくれず、誰一人声をかけてくれなかったようだ。夫は憤慨していた。弱いもの・踏みつけられる側の感覚を味わっていた。この感覚は忘れられない。
  2. 第二子出産前後、夫に仕事・育児家事について、どういう心づもりでいるのか迫った。具体的には、飲み会は週何回にするのか?毎日何時に帰ってくるのが基本か?を問い詰めた。第一子を出産するときに、夫は育休を取ると言っていたのに、結局制度としては取らなかった(だいぶ休んではいたかもしれないが)ことが私は引っかかっていたからだ。おそらく私の気迫に引いていたが、飲み会の回数や帰宅時間等を宣言していた。
  3. リモートワークになったこと。家にいるという同じ条件になり、対等にならざるを得ない状況になった。だから、家にいる人ベースで役割を決めるのではなく、得意なことややりたいこと・やりたくないことベースで役割を決められるようになった。今、私はほとんど料理をしていない。料理といえばシフォンケーキばっかり作ってる。私のメインの家事は、車関連・片付け・掃除・名もない突発的な家事である。

 

夫は、「役割分担マトリクス」が効果的だったと言っているが、私はTwitterで流れてきたから、意味はあまり感じないけど、とりあえずやってみるか程度の気持ちでやってみた。夫の反応が想像をはるかに超えていて、驚いた。これまであんなに言葉で伝え続けたのに何だったんだ…と。一人一殺の観点から言うと、ダメ元でも思いついた方法ややり方で殺傷ポイントを探し続ける、試し続けることが重要。

 

私は、本当に諦めないでほしいと思っている。家族の満足と自分の満足を両方追い求めてほしいと思っている。それは両方ちゃんと持てるものだと思っているから。私は、仕事を楽しんでいた女性が、子供を産み、夫への諦めや不満を語りながら、自分だけ仕事をセーブしながら働いている姿を沢山見た。仕事にも、プライベートにも満足していない人たちを沢山見た。すごく悲しいし、悔しい気持ちになった。私、本当に悔しいんだよね。

もちろんその家族の本当のところは、私には分からない。だけど、自分が選んだパートナー、一緒にいたいと思っているパートナーだからこそ、パートナーの満足あるいは自分を除く家族の満足だけでなく、そこに自分の満足も入れてほしい。自分が思いっきり好きなことをやれるような形にしようよ!と叫びたい。自分だけが変わるんじゃなくて、パートナーも一緒に変わろうよ!対等であろうよ!日々お互いが少しずつ変化するから、この旅に終わりはないけど、今が心地いい状態だとか、ここは気持ち悪いんだとか、変えたいんだということを、性別や過去の習慣関係なく叫ぼう!今感じていることをお互いに叫ぼう!

 

もっともっと言うんだ…!大声で叫ぶんだ…!私も一緒に叫ぶよ…!

 

そして変わろう!少しずつ、ちょっとずつ。怖いけど、少しずつ。

 

★★★★

影響を受けた本たち。

 

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パートナーシップを高める方法って何があるの?を解き明かしたく、インタビューやってます。今後は、パートナーシップにおいてのクレドを創るワークショップを開催しようと思っています。

tanoraku.hatenadiary.com

 

tanoraku.hatenadiary.com

 

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自分を大事に生きる・自分の好き・楽しいを思いっきり表現していきたい!そんな思いで、コーチングしています。誰かの基準、誰かのためじゃなくて、自分のための人生。一緒に自分を解放しよう…!ご興味ある方は、ご連絡くださいませ。

www.tano-raku.com