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教えて!となりのパートナーシップ#8 きよっぴ&オトウ

連載インタビュー記事「教えて!となりのパートナーシップ」8回目となりました。今回は、以前パートナーシップインタビューさせていただいたライチさんから、高山喜代美さん(以下、きよっぴ)ご夫婦をご紹介頂きました。きよっぴはお片付けのプロ、こんまり®流片づけエグゼクティブコンサルタントです。パートナーはオトウ。お子さんは3人で、既に独立。結婚当初から想定外の出来事が立て続けに起きて、それを二人でどう捉え、乗り越えてきたか?にご注目ください。今夫婦として乗り越えたい課題と向き合っている方に読んでもらえると嬉しいです。

パートナーシップにおける3つの学び

  • 「私達なら乗り越え合えるはず」という信頼
  • 人生の宿題に向き合い、自分たちを変化させる。
  • パートナーシップも変化する。『共に戦う仲間』から『分かち合う仲間』へ。

 

きよっぴ&オトウ・パートナーシップインタビュー

パートナーシップ歴&パートナーの素敵なところ

オトウ:1990年に結婚したので、パートナーシップ歴は32年。自由なところと色んな学びを深めているところが素敵だなと思ってます。
きよっぴ:上達はしないけど、卓球が大好きで、ずーっとやってる。そのへこたれなさが良いなと思ってます。

パートナーシップの山や谷を教えて!

きよっぴ:パートナーシップとしての山や谷はあまり感じたことがないですね。
オトウ:私も同じ。一方で、ドラマみたいに、両親の病気、家族の借金発覚とか、二人にとっては大きな出来事は立て続けに起こったね。
きよっぴ:そうだから、仲良しこよしのパートナーではなくて、共に戦う仲間という意識が強いです
ふーみん:共に戦う仲間!二人にとって大きな出来事が起こると、仲間割れすることも想像できるけど、どうやって共に戦う仲間になった?
きよっぴ:「私達なら乗り越え合えるはず」という根拠のない信頼を持ってた。だから、お互いが意見を主張し合うより、意見をその場に出し合ってすり合わせて、乗り越えてきたね。
オトウ:若くて結婚して、すぐそういう出来事が起きた。最初は「若いからなんとかなる!」、次の時は「前も乗り越えたから大丈夫!」みたいな感覚で、信頼を積み重ねながら進んできた。例えると経験値貯めながら、敵を倒していくドラクエみたいだった。
きよっぴ:パートナーシップの転換期はあって、そういう出来事になんとか対処してきたタイミングで、オトウが勤めていた会社が倒産した。それぞれの親が借金を抱えていて家族5人全員で暮らすのが難しくなり、家族を2つに分けて、お互いの実家に身を寄せようとした。話は進んでいたんだけど、私はやっぱり家族全員で暮らしたいという思いが強くて。そんな時に、直感的に「片付けたほうがいい」って思って、近藤麻理恵さんの片付けのレッスンを受けて、家族全員で暮らしたいという話をオトウにした。お金ないから家族別々に暮らすという話をしているのに、お金払って片付けするなんてとオトウには大反対されたんだけど、何度も話し合って。オトウは全部納得してたと思わないけど、1年という期限を設けて、レッスンを受けることに決めて。すぐオトウも仕事を決めてくれて、私も何足もわらじを履いて、どんな仕事でもして、がむしゃらだった。
ふーみん:きよっぴが「片付けたほうがいい」って思ったのは何があったの?
きよっぴ:当時周りに片付けのレッスンを受けている人が多くて、幸せになれるよと言われてた。それを見て、私は「いいな~お金に余裕があって。いつか出来るといいな~」と思ってた。でも、本当にピンチになった時にコレだって感覚があった。人生の宿題をここで終わらせると思ったんだよね。
ふーみん:人生の宿題とは?
きよっぴ:私たちの人生の宿題は2つあって、1つ目は「お金がないから出来ない」に向き合うこと。お金がないから諦めたことも沢山あったんですよね、私達。それで、敢えてお金使って片付けしてみたら、動き出すことがあるかもと思った。2つ目は「パートナーシップ」。私達それぞれの両親がパートナーシップに困難を抱えてて、パワーバランスが崩れているとか、親からの影響を受けすぎているとか。そこが崩れていた結果、私達に借金という形で引き継がれた。だから、私達はふたりでこの危機を乗り越えようと思った。
ふーみん:人生の宿題に向き合いながら、自分たちを変化させながら乗り越えてきたことをひしひしと感じました。

パートナーシップを高めるための秘訣は?

オトウ:話を聴くことかな。新しいことに取り組んでいる姿から、沢山のことを教えてもらってる。例えば、象の鼻にぶら下がりに旅に出たり、娘とゴスロリの格好して写真撮ってみたり。根底には、尊敬してる気持ちがあるかな。
きよっぴ:オトウは、本当に私の話を良く聞いてくれる。オトウ帰ってくると嬉しいから、お風呂入っている間も話したくて、お風呂の前でずっと話してます(笑)。私もオトウを尊敬している。こんなに打たれ強い人はいない。私が100本ノックのように、言葉を投げても、ずっと打たれたままでいてくれる。
オトウ:急所には当たらないようにしてます(笑)
きよっぴ:オトウ本当に偉いよね。私をこのままで居させてくれるし、このままで好きでいてくれる。お互いが大好きって気持ちだけを大事にしてるね。
オトウ:いろんなことに挑戦してるから、見ていて飽きないんですよね。

喧嘩しますか?

きよっぴ:喧嘩ではないけど、100本ノックに打ち返してくることが最近たまにあるね(笑)「オトウだって大変なんだ・・・!」って。
オトウ:以前は料理作ると喜んでたけど、最近は味付けに対して濃いだの薄いだのののボールが飛んでくるんですよ。
きよっぴ:あとは、私が一方的に怒っている時は、1ヶ月くらい、業務指示以外は話さない。
オトウ:子ども達はきよっぴの味方になるので、私は一人ぼっちになんですよ。そうなると、私はずっと謝ってますね。
ふーみん:どうやって話さないところから、仲直りするの?
きよっぴ:しばらくして、私がお酒を飲んで良い気分になって、オトウに向かって喋りだす。そうすると、オトウが嬉しくなってお酒買ってきます。
ふーみん:オトウがわんちゃんに見えてきます(笑)

いまパートナーシップは何点?

オトウ:75点!
きよっぴ:100点!
オトウ:まだ上があるなという感覚。子ども達も就職して、これから夫婦の時間。もっと楽しくなるなという期待を込めて75点。
きよっぴ:未来のこと考えると不安になるし、私は今が大事。今良い状態だから100点。
ふーみん:おふたりとも今がいい感じということは一致してますね。以前は、戦う二人だったけど、今はどうなの?
オトウ:今はだいぶ穏やかな二人だね。
きよっぴ:以前は同じ方向を向いて、私達がタッグを組んで、娘や生活を守ろうとしてた。今は違う形で守るものがあるな。各々にやりたいことや大事にしたいものがあるから別の方向を向いてて、重なっているところが二人の生活で、お互いのことを分かち合いながら隣にいるイメージが湧いてきました。

これからのパートナーシップは?

オトウ:新しいことへの挑戦する冒険に、今度俺も連れてってね~って感じです。交わるところをもうちょっと増やしたいな~。10個に1個で良いので(笑)
きよっぴ:今がベストを積み重ねていきたい。あとオトウがいるから冒険できるから、もう少し優しくしようってインタビュー受けて思いました(笑)。二人で少しずつ冒険する機会を増やしていけるといいなと思います。
ふーみん:新しい冒険が始まりそうですね…!ドラクエの作戦が「ガンガンいこうぜ」から「いのちだいじに」に変わった感じしますね。

パートナーシップの歴史をにこやかにお話頂きました。ありがとうございました!

編集後記

パートナーシップは目に見えない結びつきだからこそ、どんな形でも結び直せるということを感じました。私はどういう状態が良いと思っていて、今をどう捉えているか、それを二人ですり合わせ続けること。当たり前のことだけど、一番近くにいるパートナーだからこそ、難しく、大切。きよっぴとオトウの今後の重なりがどう変化していくかが気になります。

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きよっぴHP
tokimeki-okataduke.wixsite.com

きよっぴご夫婦を紹介頂いたライチさんのパートナーシップインタビュー
tanoraku.hatenadiary.com

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