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教えて!となりのパートナーシップ#4 ライちゃん&石ちゃん

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連載インタビュー記事「教えて!となりのパートナーシップ」第四弾!今回は、ライちゃん&石ちゃんにインタビューさせて頂きました👏👏
ライちゃんとは、リスニングママ・プロジェクトのおしゃべり会や読書会「あなたは、なぜ、つながれないのか」に参加したことをきかっけに繋がりました。ライちゃんのFacebook投稿を見ていて、夫さんとの関係性がかなり面白そう!と思い、今回お声がけさせて頂きました。


『欲しい未来を創るためには?』を工夫し続けるライちゃんと『今が最高!』と語る鈍感力高めな石ちゃん。掛け合いがとっても面白いお二人でした。

今回のキーワードは、フランダースの犬🐶


★★★★
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フランダースの犬こちら🐶
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★★★★
ーパートナー歴は?
ライちゃん・石ちゃん:15年です。


ー最近パートナーを見ていいなと思ったことは?
石ちゃん:お互いやりたいことがあって、許容しながら自由に過ごせていること。死ぬまでお互い頑張れって言ってるような感じ。やり残すなよと。

ライちゃん:今日ラーメンを作ってくれたこと。それの何がいいんだろうな~~。(しばし考える)二人の娘が家をでて、食べたいものを食べたいときに別々に食べれば良くて、そんな中で、二袋入りのラーメンを買ってきて、私がランチの時間が取れる15時まで待っていてくれて、一緒に食べたんですよね。そんな感じが良いなぁと思うね。

ふみえ:自由さもありながら、一緒にいること・近づくことも選択できる。素敵!


ーパートナーシップ15年の中での山や谷は?
石ちゃん:明らかな谷は、僕が作ってるなー。割と晩婚で、それまで音楽をやったり、自由にやってきた。結婚して、ライちゃんに子供がいたので、食べさせなきゃと思って、仕事にも就いて。何回か仕事を辞めてお金がない状態を作ったので、その時はライちゃん辛かったんじゃないかな。僕自身は、やりたいことをやりたいと思っちゃう人間で、今の仕事が一番長くて4年目。バンド以外の仕事で、1つの会社で長く続いたことない(笑)本当に経済的に危ない状態になると、ライちゃんがそう伝えてくれるので、気づいて頑張る。家族の中で一番下っ端なので、怒られたら、「すみませんっ、がんばります」ってなる。

ライちゃん:犬を飼ったら、犬の下になりそうだよね(笑)パートナーシップの山・ハイライトは何?

石ちゃん:家族と仲間が勢揃いして、河川敷でキャンプ。家族旅行が好き、楽しかったな~。

ライちゃん:谷はやっぱり、石ちゃんが働いてないとき。あとはお酒で勝手がすぎる時。最初に一番腹が立ったのは、結婚式の時。2部制で、2部のときにはすっかり記憶ない感じで、帰る頃にはフラフラで。ここに捨てていこうかと思った。15年の中でも飲みすぎる時があって、そういう時は家を出ていこうかと考えたかな。最近ちょっと減ったけどね、そういう時は殺意が湧いちゃうよね。

石ちゃん:気が長いよね~。怒鳴らないよね~。

ふみえ:殺意…!その殺意ってどうするんですか…??

ライちゃん:まずは、自己共感して、こんなに殺意が湧くってことは、私にとって重要な何かが脅かされているんじゃないか?を考える。例えば、協力とか、頼りにしたい気持ちとか。それで、どうなれば頼りになるんだろうっていうのを試行錯誤するって感じですね。

ふみえ:…!私なら怒り任せて、伝えちゃいそう。そこで冷静に何が脅かされてるか考えてるライちゃん、すごいです。

ライちゃん:そう。怒りに任せてたのが、最初の結婚だったんだよね。今回3回目の結婚で、毎回パートナーに無職期間があって。「またか!」って感じ。それで、怒りに任せて怒鳴る・キレるはうまく行かないことを理解している。あとずーっと我慢してもうまく行かない。欲しい未来は自分がコミットして作っていく。やるだけやったかを自分に問うて、出来ることがあればやる。お互いにとって良い未来を創るためのストロークを工夫してる感じ。

ふみえ:なるほど…!自分で作っていく感覚ですね!


ーパートナーシップを高めるための秘訣を教えて!
石ちゃん一緒にいる間は笑顔でいてほしいと思ってるかな。

ライちゃん:(爆笑)

石ちゃん:パートナーシップを高めるためって良くわかんないけど、今楽しくて、この生活に大満足。インタビュー前にも、二人でうに揚げ煎餅を食べながら、お酒を飲んでて。そんな時間が楽しい。ライちゃんはいつも笑ってる。怒られない。生まれ育った家庭は、結構怒鳴り合ってる家庭だったんだよね。大人になってから久々に実家に帰って、気付いてびっくりした。それが怖かったんだよね。ライちゃんと暮らしてからはそれが一度もなくて、みんながニコニコ笑顔で暮らせてる。それが嬉しい。

ふみえ:なるほど…。そういう時間がふたりにとって大事な時間なんですね。このおしゃべり・掛け合いが大事というか。聞いてて、私も楽しいです。

ライちゃん:そうそう。怒鳴らないことは気をつけてる。言い方を娘に注意されたりもしてたけどね…。怒鳴られて育った石ちゃんは、怒鳴られると耳が閉じちゃって、言われたことを余計理解しないんだっていうことがわかった。だから怒鳴らずにどう伝えるかを考えてる。一緒にいる時間は、お笑い番組や映画見たり、ダラダラする時間が楽しいよね。最近は、ドント・ルック・アップを一緒に見て面白かったね。

ふみえ:その、二人の時間はどう始まるの?

ライちゃん:石ちゃんは勤務上休みがわかりやすいから、私のタイミングで「今なら見れるよ!」と言って、「見る?見る?」となって一緒に見る。一緒に見ると、わーわー色々言いながら、批評しながら見るのが楽しいよね。

石ちゃん:お酒飲みながら、タバコ吸いながら、つまみながら、喋りながら見るのがいいよね。シリーズモノを週2くらいのペースでガッツリみたり、年末年始もガッツリみたね。面白いものは娘にLINEで教えたりしてる。


ーお互いにとって良い未来を創るための工夫って具体的にどうしてる?
ライちゃん:直近であったことは、ダイニングにテレビがあって、そこで石ちゃんが何回か酔い潰れてた。タバコも吸いさしで危ないし、荒れ果てた状態だから、朝起きてきた時に爽やかな気分じゃないから、テレビを寝室に移動したかった。直接伝えたり、そのまま言うと脅しっぽくなっちゃうから、彼にとっても楽で楽しい未来があるよねということを考えながら「昨日夜映画見たかったけど、ダイニングの椅子では体勢が辛いから、映画を見なかったんだ」と言ったら、運んでくれた。これまで攻防を繰り返してて、何度「テレビを移動して」「ここで寝ないで」と言ってもやってくれなかったのに…!私が困ってる&映画を寝室で一緒に観たら楽しいが繋がって、行動してくれたのかなと思ってる。

石ちゃん:攻防…?ただただ、寝室のほうがゆっくり映画見れるから移動しただけのことよ(笑)でも、これまでの人生で結婚直前でダメになった人も二人くらいいて。しかもある日突然いなくなっちゃう。

ライちゃん:伝わらなさ・響かなさを感じるんだろうね…(苦笑)

ふみえ:ライちゃんの伝える工夫と、石ちゃんの鈍感さを感じますね。ライちゃんはその鈍感さはどう捉えてるの?

ライちゃん:大型の老犬を飼っているようなイメージ。興奮してグイグイ引っ張られちゃうと大変だけど、悪気はなくて、これが好き・嫌いがいっぱいある感じ。「フランダースの犬」のパトラッシュみたいに一緒にいてくれることで助けられてるので、大事にしつつ、長生きしつつ、「眠いよ、パトラッシュ」って言って死にたい。

ふみえ:石ちゃんはパトラッシュだったんだ…!かわいがってる感じが伝わってきます…!

ライちゃん:そうそう、私が先に死んで、石ちゃんが弔事で「僕は至らなかったけど、精一杯ライちゃんを応援しました」って言って泣く、集まった人も泣くというのを夢見てる。

石ちゃん:もっと陽気にやってもいいかい?(笑)

ライちゃん:いいよ(笑)


ー喧嘩しますか?
石ちゃん:ライちゃんは怒ってることはあるけど、喧嘩はないかな。

ライちゃん:喧嘩にならないから、呆れて家を出るとかはあったなぁ。今困ってるのは、タバコやお酒の不始末。安全が脅かされてるのと他人に迷惑かけないでほしいよね。ずっと伝えてるんだけど、どうやったら石ちゃんに届くかなというのを試してる。戦いたくて喧嘩してるわけじゃなくて、困りごとをどう対処していくかが大事だよね。あっ、そうそう、あとパートナーシップを高めるための工夫としては、第三者をいれている。今、家にシェアメイトがいます。密室育児がきついのと一緒で、密室パートナーシップはきつい。がっつりと向き合っちゃうと、このタバコ嫌だ・酒嫌だとなるけど、第三者がいると紛れて「楽しく飲んでるな~」と見れる感じがする。

ふみえ:シェアメイト!それはどうやって始まったの?

ライちゃん:私が提案して、上の娘が家を出たタイミングで、FaceBookで募集した。下の娘が反抗期で、密室だとコレは大変だと思って。下の娘と大学生のシェアメイトと夫婦、4人で4年間住んでた。夜中に一緒にテレビ見たりして、とても楽しかった。

ふみえ:石ちゃんはその提案にYES?

石ちゃん:そうだね、私は気にならないから、むしろ私がいてもいいなら来てくださいって感じで。今も連絡取り合って、楽しかったよね。家族みたいなもの。僕は血が繋がった家族はうまく行かなかったなと思ってて。血の繋がりとか関係ないんだなと今は思ってる。家族は自分で選んで創るものなんでしょうね。


ー今パートナーシップは10点満点で何点?
石ちゃん:10点満点!最高にしあわせ。笑顔で暮らせてる。誰も怒ってない。幸せでしょうがない。

ライちゃん:8点!

石ちゃん:マイナス2はなんですか?僕が飲みすぎることですか?

ライちゃん:じゃあマイナス3かな。酒・タバコ・掃除かな。掃除得意じゃないのに、15年ずっと私がやってる。愛してるなら、重い荷物を持つよって言ってくれてもいいよね…。

石ちゃん:(聞いていない)

ライちゃん:こんな感じだから、うまく効くコマンドを探してる(笑)。石ちゃんはきっと響く伝え方があるから、諦めず工夫していきたい。あとは、冗談を言ったり・面白いことを言う石ちゃんそのものを愛でていきたい。


★★★★
<編集後記>
今回のインタビューを通じて、二人が気持ちが良い・楽しいと思う時間は二人で創るものなんだということをひしひしと感じました。お二人のワイワイとした掛け合いと伝わってくる雰囲気から、「2人それぞれが歩んできた人生」と「パートナーとしての15年」が溶け合って、積み重ねられて、かけがえのないものになっている、そんなことを感じました。大事な人・近くにいる人だからこそ、欠点や自分とは違う価値観が顕になってしまうけど、それを傷つけ合うのではなく、お互いがヨシと思える形にちょっとずつ変えていく、そんなことが大事なのかなと感じました。ありがとうございました!


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