たのぶろ/コーチングと森林浴と、ジェンダーと

自分を大切にするために、一歩踏み出すエッセンスをお届けしています。

暮らしの中で自由を自治する

夫です。
箱根に移住してから、暮らしの中のいろいろを自分たちの手でつくっていくことに興味を持つようになりました。
東京でずっと暮らしてきたせいか、そのあたりの知識や技術はほとんど無いに等しいのですが・・・。
ごくごく小さなところから始めてみています。

散歩やランニングのルートを手探りで開拓してみる。

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森の中をどんどん走ってみたら急に視界が開けた

薪ストーブで焼き芋やダッチオーブン料理を試してみる。

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ただ鶏肉と玉ねぎとトマトを放り込んだだけ

電力会社を自然エネルギー由来のハチドリ電力に切り替えてみる。
hachidori-denryoku.jp


やってみたいこと、いろいろあります。
薪ストーブに使う薪の調達ルートを開拓したい。
魚を自力でさばけるようになりたい。食べるための釣りもしたい。
庭に小さな畑をつくって野菜やハーブを育てたい(芋類はいのししが食べにきちゃうらしい)。
子育てや暮らしを一緒に楽しめる人たちで地域のコミュニティをつくりたい。

いまやっている・やろうとしていることのほとんどは、東京で暮らしていた頃にもやろうと思えばやれたはずのことではあります。
でも、不思議と、「自分の手で」何かをやろうとする意思が薄かった。
たぶん、無数の情報・選択肢の中から「最適」「最良」の何かを選ぶ、消費のゲームの方にどっぷり浸かっていたんだと思います。
移住してきてやっと、物理的な空間と頭と心に余裕が生まれてきました。
それから読んだいくつかの本からもヒントをもらいました。

森博嗣「面白いとは何か? 面白く生きるには?」
www.amazon.co.jp

坂口恭平「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」
www.amazon.co.jp

節約したいとか、サバイバル能力を高めたいとか、たいした目的があるわけじゃないんですよね。寒いからエアコンもガスストーブもどんどん浸かっているし、もう毎日のようにAmazonから荷物が届いています。
ただ単純に、自分たちの手で何か新しいことができるようになる、その手触り感がおもしろいというだけで。
でも、その時は「自由だなあ」「自分の幅が広がっているなあ」という充実感を得ることができます。これが一番大事。
そしてそのついでに、暮らしにまつわることを便利に買ってくるだけではなくて、自分たち自身でつくり出すことができるという「自治しているなあ」という感覚も少しずつ広がっていくという気がしています。
意味はあんまり通らなそうな日本語ですが、そういうことがこの記事のタイトルの「暮らしの中で自由を自治する」という行動です。
いまは環境が変わって新鮮なので、慣れたり飽きたりしないうちに、自由を自治することをもうちょっと楽しんでみようと思います。
そうしてできることが少しずつ増えていくにつれて、なんとなく自分の内面ももっと元気になっていくような気がしているんですよね。