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教えて!となりのパートナーシップ#7 ひろりん&まさし

連載インタビュー記事「教えて!となりのパートナーシップ」7回目となりました。今回は、私が産前産後お世話になったマドレボニータの共同代表のひろりん&まさしご夫婦にお話を聞いてきました!お子さんは、高校2年生と小学3年生で、パートナーシップ歴は22年。ぴったりと横に座って、仲良くお話される姿が印象的でした!一方で、今日がタイミングよくパートナーシップが良い状態とおっしゃるお二人。ずっと仲の良い状態を保たなきゃ…!と踏ん張っている方に、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。


パートナシップにおける3つの学び

  1. 喧嘩したときは、まずは事実確認からスタート
  2. 家族だけど他人。お互いの話を聞こう
  3. パートナーシップがいつも良い訳ない!心電図のようにいったりきたりするもの。

それでは、本編お楽しみください。

ひろりん&まさし・パートナーシップインタビュー

パートナーシップ歴&パートナーの素敵なところ

ひろりん&まさし:一緒に住んで22年、結婚して19年になります。付き合うと同時に一緒に住み始めました。

まさし:長らく一緒にいるのでね。最近は髪の毛も白いものが目立ってきて。生え際が白くなってくるとテンション下がって、美容院に行ってカラーをすると、ご機嫌で帰ってくる感じが素敵!

ひろりん:ここ1週間休暇で、ずっと一緒にいたんだけど、まさしが少し仕事をした時があって。その時の顔と雰囲気が良かった。仕事ばっかりで忙しくしている顔と休暇中に少し仕事している顔はちょっと違ったね。ふふふ。

パートナーシップの山や谷を教えて!

まさし:そもそも、パートナーシップの山ってあります・・・?

ひろりん・ふーみん:…えっ!?

まさし:普通が良い=フラットな感じ。今は横にピッタリ並んで話せるからフラット。こういうフラットな状態もあるけど、突然谷がやってきて、2日くらい底にいて、また戻るを繰り返してますね。心電図みたいに。底しれぬ谷も結構あるよね。第1子の産後は、夫が女性のダメージを理解せずにやりがちな失敗を犯しましたね、その時は結構な事件でした。

ひろりん:私も同じで、底しれぬ谷は一人目の産後。想像と違った。育児を一緒に頑張りたいのに、家族を養おうと必死に仕事を頑張ってくれているまさしに「早く帰ってきてほしい」の一言がなかなかいえなくて、すごく寂しかったなー。でも、その寂しいって気持ちも素直に言えなくて。こんな気持ちを抱えていることも知らないくせに!と、いつの間にかまさしのことを嫌いになって離婚もちらついてしまった時はしんどかったな。あと、コレは笑い話だけど、結婚前にも谷があったな。まさしが仕事終わりで飲みにいって、顎をぱっくり切って朝帰ってきた…!そういう事件がちょこちょこあって「本当にこの人で大丈夫?」という気持ちがあった。私も、目立った山ではないけど、こうやって並んで話せてるのが、ありがたいかな。

ふーみん:日常に谷も山もあるけど、今、ぴったり横に座ってて、今が良い状態ということがめちゃ伝わってきます!

喧嘩のパターンってある?

ひろりん:あるね。険悪になると私が話さなくなる。そういう時は、何をしても噛み合わない感じになる。歯車が狂う感じ。

まさし:ドラゴンボールみたいに怒りオーラが取り巻いている(笑)。結婚当初は頻度高かったけど、だいぶ減って、今は年1-2回くらい起きるね。

ふーみん:噛み合わなくなってきたらどうするの?

まさし:関係が良いときは、夜は晩酌しながら、1日の出来事を話して夕食を楽しめるんだけど、噛み合わない時は、ご飯食べても、お酒飲んでも美味しくない。だから、お酒が進まなくなるんだよね。

ひろりん:そのタイミングで、話し合いを始めることが多いね。

ふーみん:どういうことを話し合うの?

まさし:一回目の爆弾が収束せず、連続して爆発しての沈黙になってるから、何が爆発して今に至ってるのかを話していく。

ひろりん:うん、そこまできた事実確認をする。そうすると、「あっここで歯車が狂ったのか」に二人で気がついて、「ここからどうしていく?」を話す。イラッとするポイントって本当に小さいんだよね。これ本当に良い例だと思うんだけど、私が胃腸炎になった時に「どん兵衛を買ってきて」とまさしにお願いしたら、どん兵衛の『そば』を買ってきた。私にとってはどん兵衛は『うどん』で、その時に同じ言葉でも思い浮かべることって違うんだ!って気付いたね。あと、違うことを相手に伝えることも大事だと思う。そして、相手にも押し付けない。

まさし:どん兵衛はうどんって刷り込んでます(笑)

ひろりん:いや、あなたはそばでいいのよ、わたしはうどん(笑)

直近の喧嘩ってある?

ひろりん:春休み中に事件があったね。娘の登校日があって、私はただでさえ運動不足な娘に運動して欲しくて、数少ないチャンスだからこの日は自転車で登校して欲しかった。でも、娘がまさしにお願いして、まさしがヒョイっと車で送っちゃったんですよ。娘のお願いをすぐに聞くことは、まさしの優しい所でもあるけど、私が大事にしたいことがわかってもらえなかった悔しさが込み上げてきたのと、調子のいいお父さんとただ厳しいお母さんという構造になってる…というのが引き金になって、怒りが爆発して、久しぶりに口を聞かなかったね。

まさし:それで、翌日になって、最初は夫婦で話して、その後娘も一緒に話し合ったね。それぞれがどう思っているかを言って、今後に向けてを話し合うって感じだったかな。

ふーみん:お互いを一人のひととして意見を聞いているのがいいですね…!

ひろりん:そう、パートナーシップも二人だけの関係じゃなくて、娘も入ってきて。今後は息子も入ってくるんだろうな。

まさし:そう、子どもたちも子どもたちの人生だしね。

大事なことはどうやって決める?

ひろりん:やりたい人が主導権をもって、案だして、話し合って、二人で決めるって感じ。あんまり決裂したりすることはないね。賛成も反対も、その理由をちゃんと聞くかな。

まさし:今幸せでなければ、10年後幸せになるはずはないと思ってる。だから、お互いの今をどう生きるか?を大切にしたい。その上で、それが今、本当に必要かを考えて決めてるかな。

ふーみん:ここもお互いを尊重して、やりたいことをやる!っていうのが見えますね。

いまのパートナーシップ得点と秘訣

まさし:100点!100点がフラット。ここ2-3日100点!だって、こんなに近くに座って、同じ画面に座れるんですよ…!

ひろりん:98点かなー。だいぶ穏やかですね~。ここ1週間休暇で、ずっといてくれたのが、精神安定剤になったなと。楽だし、安心する。子供が小さいときに大人がもう一人いると楽になるよって教室で言ってるけど、子供が大きくなっても大人が家の中にいるのって穏やかになるし、助かる。

ぴったりと横に座るひろりん&まさし!その近さが素敵過ぎる!

まさし:夫がいると面倒くさいって言う人もいるけど、それは夫側が努力しないとですよね。いてもいい・いると助かる人にならないと。4時くらいからビールあけてもいいよって言われるくらい、家事含めやることをやる!相手が喜ぶことをちょっとずつやり続ける!妻に全部家事をやってもらうという考え方も甘い!

ふーみん:ほんと近くにずっと座ってて素敵。100点の秘訣教えて!

まさし:あなたはあなたで、自分の人生を生きてください。決して、僕のものでない。ということを大事にしてるかな。

ひろりん:この人となら、どこでも生きていけそうって思えたのが結婚の決め手で、今も色々ありながらも一緒に生きていけるなって思ってるところかな。一緒に居てくれてありがとう!

まさし:こちらこそ…!

ふーみん:インタビューを通して、お互い独立した人間として大事にしながらも、二人でいる時間も大事にしているということが伝わってきました!

まさし:そうそう、パートナーシップも今日たまたま良かったんです(笑)ずっと良いわけない!そもそも他人だから、全部分かるわけ無いんですよ…!分かると思うから、おかしなことになるんです。

ひろりん:分かんなかったら聞けばいい!

ふーみん:いいですね、これからも色々あるけど、また戻ればいいって感じ。

編集後記

パートナーシップってずっと良い状態を保たないといけない、固く結びついていなきゃいけないって思いがちだけど、全くそんなことは無いということを気づかせてくれました。二人を結んでいるものがあるとすると、時には糸のように細くなったり、長くなったりもするけど、その状況を二人で見つめていくことで、太くなって、ゴムのように柔軟になっていくように感じました。ありがとうございました!

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マドレボニータHP
www.madrebonita.com

ひろりんこと山本裕子さんのHP
https://www.hirokoyamamoto.com/

パートナーシップについてラジオで話しました。
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